これぞ帝塚山ファミリーの結束力―。「成人の日」の1月12日午後、今年20歳を迎えた高校67期生の成人式(主催・中高同窓会)学園講堂で行われ、スーツや華やかな振袖姿の322人が集った。校長をはじめ恩師たちや育友会長・体育文化後援会長、法人からは理事長・学園長・常務理事、多くの同窓会役員、家族が参加、新成人の門出を祝福した。
母校での成人式は、同窓会を兼ねた式典で、11年前から続けられている。
式では、同窓会の錦織方人会長が①社会人としてマナーと道理を守れ②初心を忘れるな③目標を高く、日々努力を―の3つの言葉を贈り「若い日を無駄にせず、正々堂々と明日に向かって生きてほしい」とお祝いの挨拶をした。
続いて来賓を代表して有山雄基学園理事長が「多くの新成人が学園へ帰ってきてくれてたいへん嬉しい。学園建学の理念に沿って、国家と社会のために尽くしてください。日本の歴史・文化に深い知識と誇りを持ち、他国に深い理解と敬意を表し、大いなる活躍を願っている」と祝辞した。
また有馬利治校長は「社会人として政治参加の義務と責任を果たし、阪神淡路大震災・東日本大震災のような自然災害にしっかり目を向けてほしい。また戦後70年続いた日本の平和を次の世代へ伝えてくれるよう願っている」と激励した。
この後、新成人代表の宮本忠慶君と津熊麻千子さん(写真)が「帝塚山学園で得た友は宝です。阪神淡路大震災の年に生まれた私たちはこのことを自覚し、自己実現の力を持った人間になり、常に感謝の気持ちを忘れず、社会に貢献したい」と誓いの言葉を述べた。
式後、会場の舞台で、担任だった恩師を囲んでクラスごとの記念撮影(写真)が行われた。続いて懐かしい中高食堂で開かれた懇親会では、先生や同級生たちと久しぶりの再会を喜び合った。(学園新聞345号より)